hakoniwa

のんきに生きてる高校生。音楽いろいろ。田淵智也に財布の紐を握られている。
のんきに生きてる高校生。音楽いろいろ。田淵智也に財布の紐を握られている。

三者三様ど天才

文学作品の引用って点で、「桜の木の下には」を引用するのはおいしくるで「光のどけき春の日に」を引用するのはユニゾンなんだよなという……

どっちも桜描いてるのには変わりないけど、前者は暗いイメージを持つし、後者は明るいイメージを持たれがちだと思うし、そういう意味で作品の雰囲気が180度違う。

普段の曲からしてもユニゾンは少女マンガ的な今と未来を歌ってて、おいしくるは相手が亡くなっているであろう悲恋みたいな、今と過去を歌ってるな〜って風に思うんですよ。

ふと思い立って「桜の木の下には」を調べたときにおいしくるの曲が出てきたせいでこの文章を書いているわけだけど、ほんとうにわたしの彼らの楽曲に対する解釈と一致し過ぎてる。この世界には必然しかないのか?

光の〜は一句通しで見るとさして明るいわけでもないけど、「春の日に」までだと単に穏やかな春の一日を切り取ってるに過ぎないから陽だし、桜の〜はどう考えても陰でしょう、全編通して桜が怖くてしかたない‬。流し読みすると主人公に狂気しか感じない。

わたしの観測範囲でぱっと思いついたのがこの2バンドだったんだけど、そういえば星野源も「桜の森」って曲を書いてて、こじつけ感は否めないけどかなり重ね合わせられるところもあるから関連があるものだと捉えていいよな……坂口安吾と星野源の組み合わせもどことなく納得感があるのでやっぱりこの世に偶然なんてない気がしてきた‬。

‪ユニゾン、最近のMCで某写真に対して「暗さが隠し切れてない」みたいなこと言ってたらしいけど、田淵の作る曲自体はどこまでもネアカなんだよなぁと改めて。歌の題材として扱われがちな恋愛、生々しいというかリアルというか、その路線の曲の方が多いと思うんだけど、恋愛体質と真逆なわたしにとっては響かなくて(完全に蛇足だこれ)、ユニゾンの、恋愛の楽しいところだけ歌ったみたいな多幸感ラブソングが一番肌に合うんだな。それこそ少女漫画、創作に合うような。